アインシュタイン博士からのお礼状と自画像
1926年11月2日に記されたアインシュタイン博士から鈴木先生の父、鈴木政吉さん宛の手紙です。達者にヴァイオリンを弾く博士に、鈴木先生が持参した4本のヴァイオリンと、博士所有の2台のヴァイオリンとの弾き比べの様子が楽しそうに記述されています。その結果、ドイツの優秀な工房で作られたヴァイオリンより、鈴木先生の父が製作したヴァイオリンの方が素晴らしい音を出すと感激されたとのことです。大変貴重な手紙です。アインシュタイン博士の肖像画は、博士が鈴木先生と別れる時に写真の代わりに描いた自画像です。とても味わい深いタッチが印象的です。
イザイ賞の受賞
1969年(昭和41年)にベルギーのイザイ財団からイザイ賞を受賞しました。このとき鈴木先生は71歳。前年に才能教育研究会の姉妹機関である「幼児開発協会」が井深大・ソニー社長(当時)とともに活動を開始、社会からの関心がさらに大きくなる時期でした。イザイ賞は、ベルギー政府がイザイの死後、イザイ財団を設立し、彼の作品を広く世に知らせ、国際的に多大な貢献をした音楽家に与えられる賞です。これまでに、カザルス、シュバイツァーなどの偉大な音楽家に授与されています。このような栄誉ある賞を、鈴木先生は各国から受けています。記念館には一つひとつを展示しています。
鈴木先生がチェロを弾く珍しい写真
1968年5月に静岡県天城高原で開催された全国指導者研究会での一こまです。 「生まれ変わったらチェロを弾きたい」と熱望した鈴木先生の思いを、 チェロ科の佐藤良雄先生が手助けされているところです。鈴木先生の嬉しそうな顔が印象的です。
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